前回の続き。
自信を持てない生徒について書こうと思う。
前回書いたような、自信のない言葉を繰り返す生徒にはある傾向がある。
彼らはどんなことにでも「出来なかった時」のことを想像し、無意識のうちに出来なかった時の「保険」をかけようとする。親や周囲からのプレッシャーを一人で背負い込み、気持ちが圧迫され、その責任から逃れようとしてしまう。
彼らは本当は「わかった」と言いたい。しかし「わかった」と言ってしまった後に、「もしも出来なかったらどうしよう」と考えて気持ちが萎縮してしまう。
これでは、良い結果など得られるはずもない。
テストの結果が良くなかった時、その結果にこだわってはいけない。どうしてその結果になったのか、その過程(プロセス)にこだわればいい。
そして次回、より良い点数を取るために何が必要かを洗い出し、それを実行すればそれでいい。
皆さんのお子様は「たぶん......」という言葉を頻繁に使っていないだろうか?
いつも自信のない言葉を繰り返していないだろうか?
テストの結果を見て、彼らを萎縮させてしまうプレッシャーをかけていないだろうか?
ちなみに「たぶん......」を繰り返していた生徒の後日談。
私は彼に「たぶん」や「きっと」、「~だと思います」などの『自信のない言葉』を使うこと禁止した。すると不思議な物で、彼の国語の偏差値は一気にが「10」も上がったのである。『自信のない言葉』を使わないことで、自分の思いに自信がつき、成績向上につながったのだ。
よく、"ポジティブシンキング"が重要だと言われる。
"ポジティブシンキング"とはどんなに嫌なことでも前向きにとらえていれば、必ずや結果は好転するという考え方のことで、私もこの考え方には大いに同調している。
やはり人間どんな状況でも前向きでなければならない。「笑う門には福来る」と言うが、まさにその通りだ。
なんでいきなりこんなことを言い出したのかと言うと、少し前に気になる事をふと思い出したからだ。
一通り要点の解説をし終わった時のこと。私はいつものように生徒に対して「わかった?」と聞いた。
しかし、その生徒はモジモジした態度のまま「たぶん......」と繰り返すばかり。実際、問題演習をやらせてみるとかなり高い正解率を残しているので理解はしているのだろう。
またある時、模擬試験が終わった後に私が「試験どうだった?」と聞いてみても「たぶん......」と言って言葉を濁すだけ。だが、どうやら彼には「本当は理解していてもいつも自信のない言葉で返すクセ」がついてしまっているようなのだ。内容が理解できていないのなら仕方ない。しかし100%理解できていても「たぶん......」を繰り返す。
要するに、自信が無いのだ。
次回はこのような自信のない言葉を繰り返す生徒について、
続きを書こうと思う。
目の前に大・中・小と3つの箱がある。
箱の中には何が入っているかわからない。
この状況で「どれか一つを選べ」と言われたら、あなたの子どもはどの箱を選ぶだろうか?
もし一番大きい箱をあなたの子どもが選んだら、あなたはどう思うだろうか?
周りの目もあり、少し恥ずかしいと思う方がほとんどではないだろうか。
そしてきっとその根底にあるのは「欲張るんじゃない!」という感情ではないだろうか。
しかしこれからは一番大きい箱を選んだら、親としてぜひとも子どもを褒めてあげて欲しい。欲張ることはけっして悪いことではないのだということを、ぜひ教えてあげて欲しい。
私が塾長を務める「早慶道場」は、早稲田、慶應付属中学に特化した受験指導をしている。
しかし、入塾前のカウンセリングの際にこんなことを言う方が多い。「ウチの子には早慶なんて無理ですよ」と。
本心でそう思っているかどうかはわからない。
しかし厳しいようだが無理だと思ってしまうと、本当に無理になってしまう。
確かに、早慶付属中学は難関校ばかりだ。
しかし無駄のない効果的で効率的な指導で、どんな子どもでも十分に合格を勝ち取れる。現実に今年度の入試でも偏差値で10以上も下回っていた2名の生徒が早慶付属中の合格を手に入れている。もし初めから無理だと思って欲張らなかったら、逆転合格はなかった。
親も子も欲張らないと手に入るものも手に入らない。
目指さなければ、そこに到達することはない。100点を目指さなければ、100点を取ることができないのと同じだ。
だから、ぜひとも受験は欲張って欲しいものだ。
一番大きい箱にこそ、宝物が入っている。

